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無知蒙昧のブログ

無価値、無意味な覚書

他人の立場になって考えるな

言葉で十人十色なんて知っていてもなぜ十人十色なのか考えない者が多い。 そしてそういう人間は子供の頃に教育された「他人の立場になって考えよ」といった言葉を誤って理解している。 私に言わせれば相手の立場に立って己の思考・観念形態を適用しようとするくらいならば他人の考えなぞ考えぬ方が良い。 自身の思考を紐解けばその根源が自身の経験に帰属することはすぐに理解出来るはずだ。 相手の立場になって考えるには相手の現在の立ち位置は勿論それまでの人生をトレースする必要がある。 更に言えば異物となる自身の観念形態を一度排除しなければならない。

これが如何に難しいことかは容易に理解出来ることだろう。 だが現実問題として相手の人生の過程を辿ることは不可能だ。 それ故、相手の立場になって考えることが仕事のカウンセラーは相手に聞き取りを行う。 少しでも情報を集めて相手の考えを理解するために。 そこまでして最低限の土台が出来るのだ。 そんな複雑な事を素人が日常的に出来るわけがないのだ。

己の他に一番己を知っているのは両親だろう。 子供の頃から独り立ちするまでその人生を一緒に歩んでいる故に一番理解しやすい存在だ。 そんな親でも子供を見誤る。 それを理解した上でどうするか。

相手の気持ちを考えなければいい。 それは公共の福祉に反しろということではなく、相手ならばどうするかを絶対視せず『私ならば』と考えたことを絶対視せず目で見て耳で聞いたことを第一に置け、ということだ。 相手の考えなんて分かるわけがないのに相手の言っていることを否定し「こうあるはずだ」と断じることは最も愚かな行いだ。 私自身その失敗を、大きな失敗をした事がありとても後悔している。 私以外私でないことを日々意識して生きていかねばならない。